シェアハウスに住んでいるのだが、お風呂が空くまでの間にすでに2度見たアナ雪2の感想。
随分とどうしたらいいのかわからないと悩んで苦しんでメニエール病まで患っております。そんなときに見たので涙が溢れた。
この映画は、今自分がどうしたらいいのかわからなくて迷っている人、踏ん切りがつかなくて悩んでいる人、岐路に立たされている人が見たら胸を打つ映画だ。
エルサは答えを知りたくて、前に進もうとするのだが、こう言ってはなんだがアナが邪魔をする。危険を承知で進みたいのに。
今回、本当の意味で彼女は解放されたのだと涙が出た。
自分のルーツの答えを自らの力でもぎ取った。
エルサは元々こうなのだ。
縛られずに自由に大海原を(文字通り)駆ける、その力がある。
だから、最後はアナや王国から離れて森の人になることが、寂しくはあるけれどエルサなりの「自分らしさ」への答えだ。
奔放な妹と思慮深い姉、でも内側は逆だった。アナは小さな王国で国民たちに囲まれて生活するほうが合っている。
しかし驚いたことが3つ。
ひとつはヴィランがいないこと。倒すべき悪がいない。そのせいか物語が難しく感じた。一体何を達成すれば解決するのか、そもそも問題が「声が聞こえてアレンデールから火と水が消えて大地が揺れて風すごい、なんか声が解決してくれそうだからそれを追う」というふわっとしたもの。その災いの元になる悪者がいるのかと思いきや別にいない。エルサがルーツの答えを知ったらダムが原因だとわかりました。
という、ちょっと大人でも「結局なんだったんだ?」と思わせる構成。
ふたつめは、喜びで泣きながら歌うヒロインなんて、ディズニーでは珍しい!(他にいたらごめんなさい)
そして最後は、日本映画との決定的な違いを見せつけられたこと。
最後のダムの水がアレンデールを襲った時、きっと城や街は破壊されるのだと思った。だってどうせ国民たちは避難しているのだから、人的被害は出ませんよ、とちゃんと冒頭で安心させてくれていたからだ。
それなのに、その誰もいない城や街すら、壊させてくれなかった。
日本のアニメ映画なら徹底的に壊すでしょうね。ジブリがいい例だけど。君の名は。でもちゃんと街が壊れていたし。
スクラップアンドビルド、壊れることに映画的な美学を込める日本とはまた違うのだと見せつけられた思い。
歌では特にThe Next Right Thingがよかった。
ひとりぼっちになったアナが寒くて暗い洞窟の中で震えながら、出口目指して立ち上がる場面での歌。
どうしたらいいのかわからないときは、今できる正しいことをする。
わからないときは、とりあえず一歩、また一歩、進んでみなさい。
そして今わかっている、正しいと思うことをするの。
これである。
縋りつきたい過去は去ってしまって、未来は暗くて明かりさえ、今の自分の手にはない。ただ現在が重くのしかかってくる。
でもひとつだけわかっている。このままでは進めないと。じゃあどうしたらいいの。答えなんて持ち合わせていないのに。
わからないけれど、多分、今目の前にある、正しいと思うことをするの。